小島外科胃腸科 Kojima geka ichouka
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◆ 血管外科 ◆◆◆

臓器としての血管が注目されるようになってから久しいものがありますが、かつて血液を運ぶだけと いう単純な血管としての概念から複雑な機能を持つ血管が認識されるようになってきました。
糖尿病、高血圧症、ひいては癌、さらに老化まで、まず最初に血管の異常から出発していることが 明らかにされてきました。

現在では、血管を診ることは老化を診ることと同じであるとの認識が常識となっています。
このように、血管の病気は全身の病気としてとらえられるようになってきたのです。
私たちが関わる血管の病気でも、動脈系の病気、静脈系の病気、リンパ管の病気、さらに内臓の血管、手足の血管 などとあらゆる領域に及び、一箇所の検査で事足れりとすることは、出来ない時代に入りつつあります。

しかし、血管をしっかり見つめることで、全身の病気をコントロールして、病気の進行をくい止める ことが出来るかもしれない。
あるいは、現在の病気を改善させることが出来るかもしれない。 こう考えつつ、私たちは、血管の診断・治療を通して色々な病気に立ち向かおうとしているのです。

現在、一般的に血管の検査として用いられているものには以下のようなものがあります。 いずれも、身体に負担を与えない無侵襲診断法と言われるものです。(赤字で示したものが、当院で行っている検査です。)

  • 1.ドプラ法 : 超音波ドプラ法(duplex法)
  • 2.脈波法 : 空気脈波法、ストレインゲージ脈波法、反射式光電脈波法
  • 3.サーモグラフィー法
  • 4.近赤外分光法
  • 5.経皮的酸素分圧測定法
  • 6.超音波画像診断法
  • 7.MRI法
  • 8.X線CT法

当院で使用している血管診断装置です。

@末梢血管診断装置

IMEXLAB 8000PVL(Imex Medical Systems,Inc)を用いて動脈・静脈を含む末梢血管の広範囲な 生理学的検査が行えます。IMEXLAB8000は超音波ドプラ血流計や脈波形を組み合わせた装置で、 四肢動脈閉塞症や下肢静脈の機能的検査に最適です。
主な動脈検査 : 超音波ドプラ法による四肢分節的血圧測定
脈波法による手指、足趾血圧測定
ドプラ流速波形の記録、解析
空気脈波および趾先光電容積脈波(PPG)の記録
主な静脈検査 : 静脈還流量/静脈容量(VO/VC)
静脈再充満時間(VRT)

Aカラードップラー超音波診断装置UF-8900

血流量などを測定します。いわゆる、エコー検査ですが、カラードップラー機能で血管内の状態(血栓、 狭窄、閉塞など)や血流をを測定できます。測定プローブは、コンベックス型、リニアー表在型ともに使用しますので、腹部や頸部の大血管、手足先の小血管に至るまで広範囲に検査することが出来きます。
主な疾患 : 動脈硬化症(閉塞性動脈硬化症、腹部大動脈瘤など)
動脈機能性異常症(レイノー病、など)
下肢静脈瘤、深部静脈血栓症、リンパ浮腫(リンパ管閉塞症) などです。

B血圧脈波装置 VASERA VS-1000

フクダ電子製:バセラ( VS-1000 )は CAVI (心臓足首血管指数)を搭載し、従来の検査方法と比較して血圧の影響による測定値の変動を抑え、より正確な動脈硬化度の測定を実現しています。また、検査には痛みは伴わず、しかもわずか約 4 分程度で終了するなど、より患者様にやさしい設計となっています。
CAVIグラフ 報告書では、「血管年齢」として表示され、経時的な変化がグラフで見やすくなっています。
下記の予防・改善策をとったあとで、血管年齢の若返り効果を確認することで、生活習慣の改善という行動のはげみともなります。

●動脈硬化とは・・・
動脈硬化とは、血管の内壁が厚くなったりもろくなって、血液の流れが悪くなった状態を言います。喫煙・高血圧症・高脂血症・糖尿病などは、動脈硬化を促進する主な危険因子としてあげられており、こうした危険因子が重なると動脈硬化が加速度的に早まることがわかっております。また、高尿酸血症・肥満・過度の飲酒・ストレス・精神的な悩み・運動不足なども動脈硬化を促進するといわれています。

●動脈硬化の予防・改善には・・
動脈硬化は生活習慣病です。次のようなことに気をつけて予防・改善に努めましょう。

▼運動による改善
ストレス解消を兼ねて、適度な運動を習慣にしましょう。運動の目的は肥満の解消だけではありません。運動を継続的に行うことで、善玉コレステロール(動脈硬化を予防する)が増えることがわかっています。運動療法をはじめる前はメディカルチェックを受けましょう 。

▼食事による改善

食べ過ぎに注意し、規則正しい食事をしましょう。野菜や海藻類を取りましょう。鰯や鯖などの EPA を多く含む青魚を多く摂取するように心掛けましょう。

▼薬物による治療

動脈硬化の危険因子の改善・合併症予防のために、高脂血症治療薬(高脂血症)・降圧薬・カルシウム拮抗薬(高血圧)・血管拡張剤・血栓溶解剤(閉塞性動脈硬化症)などを使用することがあります。

動脈硬化は早期発見が大切ですので、年に 1 〜 2 回の定期的な健康診断・検査をお勧めします。
 

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1.四肢分節的血圧測定

その意義 : 上腕での血圧測定。
        他部位血圧値の比較値となる。両側の血圧を測定して高い方を比較値として使用する。

大腿中央部
での測定
通常、上腕血圧より20mmHg以上高い。
これより低い血圧は大動脈、腸骨動脈または総大腿動脈の狭窄や閉塞が疑われる。
浅大腿動脈のみの病変では低下しない可能性がある。
大腿末梢部
での測定
大腿中央部と末梢部間の異常な血圧差(>30mmHg)は浅大腿動脈の狭窄や閉塞が疑われる。
下腿
での血圧測定
通常、大腿中央部から足関節までの血圧値は次第に減少する。
大腿中央部と下腿の間の異常な血圧差(>30mmHg)は浅大腿動脈、膝下動脈の病変が疑われる
足関節
での血圧測定
上腕動脈と同じか、わずかに高い。
下腿と足関節の異常な血圧差は下腿動脈の閉塞が考えられる。
足趾
での血圧測定
足関節の60%か、それ以上の血圧となる。
足趾血圧が20〜30mmHg以下では潰瘍の発生する危険が高い。

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2.容積脈波の記録

空気容積脈波は四肢に空気カフを装着し、空気を注入し、一定圧を加えて、その部位の拍動を測定する方法です。
血流、血圧、容積に関連した情報を得ることが出来ます。
また、手足、足先の血流・容積は趾先光電容積脈波を測定することで得られます。

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3.静脈ドプラ検査

静脈疾患、特に静脈の閉塞および弁不全の診断では、超音波ドプラ血流計を用いた検査が有用です。
図のように、静脈波は呼吸によって潮の満ち引きのような波になる(右上図)。
プローブをあてた位置より末梢側の筋肉を掴みますと血流が増大するのが分かります(右中図)。
静脈弁が正常に働いていると、息んでも静脈逆流は起こりません(右下図)。

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4.静脈還流量/静脈容積(VO/VC)

深部静脈血栓症で静脈が閉塞すると、静脈の還流が障害されます。
この器械では、ストレンゲージ脈波計を用いて静脈血栓症の検査を行います。
大腿部にカフを巻いて、50mmHgほどの圧を加え、静脈還流を遮断すると、下腿は動脈血の流入でうっ血を起こし、容量が増加します。
この増加分を静脈のうっ滞による下腿容積の拡張度となります。
一定時間静脈還流を遮断後、急速にカフ圧を解除すると、下腿にうっ滞していた静脈血は中枢に流れ、記録されている下腿容積変動曲線は、その容積変動に伴って下降します。
この波形を解析することで結果を数字で表すことが出来ます。

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5.静脈再充満時間(VRT)

反射式光電脈波では皮膚表面より数mmの深さに存在するヘモグロビンより投射された赤外線が反射されることを利用して静脈還流障害に基づく皮膚の変化を観察するのに適しています。
方法は、下腿にフォトセンサーを貼布して、足関節背屈運動を5回行うものです。
正常者では、背屈運動時に基線が下降し、運動終了後にゆっくりと元の基線に戻ります。
一般的に、VRTが23秒以上であれば静脈弁が機能しており、20秒以内であれば異常が疑われます。
以上をまとめて、動脈・静脈系検査のプロトコールを示します。
必ずしも、これが全てではないですが、参考にはなると思います。

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