内シャントとは
人工血管について
動脈表在化について
内シャント手術における
当院の工夫
シャント音とは?
狭窄は何故
起こるのでしょうか?
内シャントの合併症
| 1) | 感染 |
| 2) | 手の虚血 スティール症候群) |
| 3) | うっ血 |
| 4) | 狭窄・血栓形成 |
| 5) | 仮性(動脈)瘤 |
| 6) | 出血・血腫 |
| 7) | 出血したときの対処法 |
シャントを長持ち
させるために
経皮的血管拡張術
(PTA)について
内シャント手術を
受けられる方へ
シャントに関する
注意事項
手術時間について
当院の手術件数
医療関係の方へ
住 所
TEL:078-515-7355
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アクセス

内シャントについて
慢性腎不全などの病気に罹られて透析療法を受けられている方は血液を容易に採取(脱血・返血)できるようにするために内シャント(人工的動静脈瘻)を作製するように透析施設から要求されます。
内シャントとは、動脈と静脈を直接吻合して、表面に見える静脈(表在静脈)に勢いよく動脈血を流すことで、静脈を太らせ、血流量を増やし、短時間にたくさんの血液を採取できるようにするための装置です。透析療法を長期間にわたって受けるためには必要悪的な存在ですが、これがないと透析療法に非常な困難を伴いますので、仕方のない面もあります。
しかし、内シャントの存在は、人体にとって決して有益な存在ではあり得ませんので、人体は内シャントを閉塞させる方向に働きかけます。そのために、内シャント閉塞や狭窄などが起こりやすくなるのではないかと考えられるのです。
透析療法の目標は、尿毒症の治療、腎不全合併症の防止は当然のこととして、QOL の向上、社会復帰、家庭生活の安寧といった社会生活の質を向上させることが最終的な目標であります。
ところが、透析療法にはさまざまな合併症が待ちかまえています。その中の一つにシャントトラブルがあります。たくさんの合併症の中でも技術によって減らすことが出来る、あるいはトラブルを軽微なものに出来る可能性があるのもシャントトラブルではないかと思います。トラブル発生ごとに入院を強いられていたのでは、社会生活もままなりません。
当院では、トラブル発生を未然に防ぐために定期的な内シャント検診を行い、狭窄や閉塞が発症すれば、即座に修繕・治療を入院することなく、行えるように体制を整備しております。
当院では、透析患者様の命綱を守るために、次の透析日までにシャント修理をすることを基本理念としております。もちろん、どうしても次回透析日までに間に合わない場合もありますが、その場合は、一時的カテーテルの留置などを行う場合もあります。
閉塞や狭窄、その他、異常が発生した場合には、まず、ご連絡下さい。
ご連絡いただく際に、透析施設名、透析日、透析時間、できれば感染症の有無などをお知らせいただきますと助かります。
なお、手術にご来院いただく場合、鎮静剤や静脈麻酔剤を使用することがありますので、出来る限り公共交通機関でお越しいただくか、運転できる方と同伴でお越し下さいますようお願い申し上げます。
以下、内シャントについてご説明いたします。
内シャントとは
内シャントは、ブラッドアクセスとも呼ばれ
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内シャントを作製する場所は、ほとんど決まっていて、一定の基準のもとに作製されます。
その基準とは…
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矢印の場所が、一般的に内シャントが作製される場所です。
肘関節より上は、静脈が深くなりますので、静脈を表在化したうえで内シャントを作製する場合もありますが、一般的には人工血管を用います。
人工血管について


当院で用いている人工血管は、Hybrid PTFE Graft (Atrium)です。
他に、3層構造を有するグラシル、ポリウレタングラフト(ソラテック)
も必要に応じて使用しております。
| 常時在庫は、 | Atrium (4-6mm Atrium VXT 45cm) Atrium (6mm Atrium VXT 10cm) Atrium (5mm Atrium VXT 10cm) グラシル(6mm グラシル45cm) グラシル(6mm グラシル20cm) ソラテック(6mm ソラテック40cm) です。 |
内シャントに用いられる人工血管に要求される性質・材質は
| 1)穿刺の容易さ 2)早期から使用できること 3)耐久性に優れていること 4)感染・血栓が少ないこと 5)手術時の扱いやすさ |
以上をすべて満たすものとして、当院では第一選択として、Atrium を採用しています。
翌日から穿刺が必要な場合には、第二選択として、グラシルを使用。
さらに、第三選択として、ソラテックを使用する方針としております。
留置経路については、
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お願い)
人工血管は、自家血管と違って、一度穿刺した穴は絶対に治りません。
穿刺は毎回、必ず少しずつ位置を変えて行ってください。
毎回、同じ場所で穿刺すると、人工血管についた傷が大きくなって、出血や閉塞の原因になります。そのために、穿刺出来る場所を少しでも
広くとれるようにするために、ループ状に留置しているのです。
よろしくお願いいたします。
動脈表在化について
動脈表在化とは、いわゆる内シャントを作製できるような適当な血管が見あたらない、あるいは人工血管を作製しても長持ちしない、などの理由で、しかたなく作製する方法です。
動脈を穿刺しても痛くないように動脈周囲の知覚神経を取り除き、皮膚のすぐ下に移動させて、動
脈を穿刺しやすくするものです。
一般的には、肘の上あたりで数十センチ皮膚を切開して、動脈を剥離して移動します。
内シャント手術における当院の工夫
内シャント手術は、人工血管留置術、その他の手術におきましても、原則、局所麻酔で行っておりますが、ほとんどの方で静脈麻酔を併用して苦痛のない手術を実現しております。その秘密はBISモニターにあります。 BIS(Bispectral Index)値は、4つの電極で2チャネルのEEG(脳波)を導出し、アスペクト社独自の計算技術により求められた0 〜 100 の数値です。値が高いほど覚醒を意味し、値が低くなるにつれ催眠が深くなっていることを数値で示すことが出来るモニターを採用しております。 このモニターにより、安定した鎮静と鎮痛を確保することが出来るようになり、痛みのない日帰り手術が実現できております。 |
シャント音とは?
さて、シャント音とはいったい何でしょうか?
シャント音とは、血管内で生じた渦流の音である、というのが答えです。
血管が狭窄しても狭窄音が発生しますが、シャント音とはよく似て、非なるものであります。
シャント音が「ゴ〜」とか「ザ〜」という(鳴門の渦潮のような音です)のに対して、狭窄音は「シャ〜」とか「ピュ〜」とかまるで口笛を吹いたような音(実際、口笛も唇での狭窄音です)がします。
「よく流れている」と思っていても、実際は狭窄音である場合がありますので、できるだけ頻回にシャント音を確認する習慣をつけるようにしておくことが必要です。
毎日聞いているシャント音に変化を感じられるようになれば、早めに受診していただき、血流検査を受けることをお勧めいたします。
狭窄は何故起こるのでしょうか?

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内シャントの合併症
長期間の使用により、狭窄・閉塞・膨隆などの変化や、指末端の循環不全による痺れ・疼痛(血流不足)あるいは浮腫・腫脹(血流過剰)が生じることがあります。さらに麻酔や手術中の末梢神経の傷害による知覚異常もあります。
実際のところは、透析や針の穿刺の方法や手技に関連したものが最も多いようです。
1)感染
手術時の感染もありますが、多くは、穿刺による針や傷からの感染によることが多いようです。ただ、それ以外にも、肺炎や膀胱炎などの全身の炎症を引き起こしている細菌が血液に乗ってシャントに付着することも少なからず見受けられます。最近の当院での検討でも、人工血管では9割の方がMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が原因菌となっています。自家静脈シャントでは
MSSA(メチシリン感受性黄色ブドウ球菌)や表皮ブドウ球菌の頻度が多くなりますが、MRSAが半数以上を占めております。
対処方針として、感染の程度にもよりますが、敗血症などに至っている可能性がある場合にはシャント閉鎖が必要です。


2)手の虚血(スティール症候群)
人工血管を使用した場合に多いのですが、心臓から指先に至る血液がシャントに取られてしまって指先に行くべき血液が不足する場合に起こります。
特に、糖尿病などで動脈の循環状態が良くない方に起こる頻度が圧倒的に多いようです。
痺れや痛み、あるいは指先に潰瘍が出来たりするような場合は、シャントを閉鎖したりシャント血流量を減らす処置を行う必要があります。
3)うっ血(sore finger syndrome)
虚血と逆の場合です。指先から心臓に帰るべき血液が、シャントに流れ込む血液量が多すぎるために、指先の血液が帰れなくなって、手先に血液がうっ血するために起こります。
あるいは、シャントに異常が発生して、心臓方向へ流れる血液が手先の方向に流れるようになったために起こる場合もあります。
シャントの修理が必要になります。
4)狭窄・血栓形成
| 最も多い合併症ですが、血管(特に静脈)が細く・狭くなって、そこを原因として血液が固まってしまう状態ですので、狭窄をバルーンで拡張する(経皮的血管形成術:PTA)あるいは手術で血管形成する(血管形成術)あるいは内シャント再作製が必要になります。 経皮的血管形成術(PTA)はお手軽な方法で、当院でも随時行っております。 PTAかそれ以外か、選択の基準については、
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最も多い合併症ですが、血管(特に静脈)が細く・狭くなって、そこを原因として血液が固まってしまう状態ですので、狭窄をバルーンで拡張する(経皮的血管形成術)あるいは手術で血管形成する(血管形成術)あるいは内シャント再作製が必要になります。
経皮的血管形成術はお手軽な方法ですが、術後の血栓形成を予防するためにヘパリンを点滴で投薬する必要がありますので入院が必須条件となります。
これに対して、再作製の場合は入院の必要はありません。

5)仮性(動脈)瘤
多くの場合、シャントよりも心臓に近い側の静脈に狭窄などの流れの悪いところがあるのが主な原因で、仮性動脈瘤が大きくなりますと破裂や出血のおそれがありますので、ご自分で瘤をおさえてみて痛みがある場合には手術で摘出することをお勧めします。
もちろん、入院は必要ありません。
6)出血・血腫
穿刺の後で出血が止まりにくくなってきた。あるいは、大きな血腫が出来た。
などの場合は慌てる必要はありませんが、修復が必要です。
血腫が大きい場合は、後で仮性動脈瘤をつくってきますし、コブが大きい場合で表面がテカテカしてきたり、皮膚が薄くなってくるような場合には切り取る必要があります。
たいていは、一部人工血管でその部分を置換することが多いです。
7)出血したときの対処法
出血・血腫などが突然に出血したときの対処法をお知らせします。

【その1】
慌てず騒がず、ただひたすら押さえること押さえる場所が肝心です
出血している場所がわかっていればその真上をピンポイントで押さえること
わからない場合は内シャントの吻合部をピンポイントで押さえさらに、出血で膨らんでいるところを手の平で押さえる
【その2】
15分間しっかり押さえていればほとんどの場合は止血します
※注意点は、必ずピンポイントで押さえること、押さえる場所を動かさないこと
【その3】
それでも止血しない場合は、もう15分間押さえること
押さえながら、他の人に病院へ連絡してもらう
よく、言うとおりにしたけど止まらなかった、と言う方がありますが、本当に15分間ピッシリ押さえましたか?
途中で「止まったかな?」と思って手をずらせたり、緩めたりしませんでしたか?
「うわっ!まだ止まってない」という場合は、この時点から15分間ですよ。
最初から15分ではありませんから。
一般的に、静脈からの出血は軽く抑えるだけで簡単に止血するものです。
内シャントは、人工的に静脈の中に動脈の血液が流れ込むように作ってあるのでシャント吻合部を指でピンポイント押さえて、シャントを(一時的に)閉鎖すれば、静脈は普通の静脈の血流状態となります。
もちろん太さは太いままです。
これを理解していただければ、
(1)シャントをピンポイントで閉鎖させる、
(2)出血している部分を軽く手の平で圧迫する、
この2点で止血するはずです。
広く押えても、チカラが分散されるだけですので、意味がありません。
ともかく、ピンポイントで15分間動かさない、この2点です。
シャントを長持ちさせるために
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■ 人工血管の場合 |
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以上、よろしくお願いいたします。
経皮的血管拡張術(PTA)について
当院でも、平成21年4月よりデジタル透視診断装置の導入により、レントゲン透視下にPTAを行っております。 |
PTAを行うか?手術を行うか?
単純な静脈の狭窄や吻合部の狭窄のみであれば、当然、PTAの適応となることは議論の余地がありません。
ただし、この基準は今後も必要に応じて改訂される予定です。 |
内シャント手術を受けられる方へ
内シャント作製にあたって
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色々大変ですが、ちょっとの注意でシャントが長持ちします。
がんばりましょう!
手術時間について
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表に示しましたように、手術・PTAなどの処置は、木曜を除く1時〜4時半に行っております。水曜日は午前中も行っております。
シャントの診察・造影検査などは診察時間に行っております。
診察は予約制ではありませんので、いつでも都合の良い時間にお越し下さい。
当院の手術件数
当院は兵庫区羽坂通に平成17年4月開院しました。
平成17年度(平成17年4月より平成18年3月まで)は61件でしたが、その後、徐々に件数が増加し、平成21年度には300件を越えるまでになっております。
なお、レントゲン透視下における経皮血管形成術(PTA)は平成21年4月より開始しておりますが、平成21年度は78例でますます増加する傾向にあります。
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医療関係の方へ
当院は、ブラッド・アクセスの作成・修理・検査を行っている診療所です。
ブラッド・アクセスに関しまして、
| 1) |
内シャント作成 自己血管あるいは人工血管にて行います 人工血管は、ePTFE(Atrium)、ポリウレタン(ソラテック)、グラシルを常時、在庫しており、必要な患者様にはいつでも適用できるような体制をとっております。 また、一時留置カテーテル(ダブルルーメンカテーテル)も在庫しておりいつでも留置することが出来ます。 作成は、全例、日帰りで行いますが、どうしても術後入院治療を希望される患者様には近隣の病院を紹介いたします。 麻酔は、局所麻酔により行いますが、静脈麻酔も併用しております。 当院の特徴として、BISモニターの使用により、静脈麻酔でもまったく苦痛のない手術が可能となっております。 |
| 2) | 内シャント修理 PTAも随時行っております。 当院での在庫カテーテルは、カネカSHIRANUI SOFLEX 4・5・6mm、およびNIPRO ファイネストリーム5・6mmです。 基本は、4Frシース使用による動脈あるいは静脈穿刺によるPTAを行っております。 カネカThrombusterUの使用による血栓除去術も行っております。 その他、ラージシャントの修復、シャント瘤の切除、感染の治療などあらゆるブラッド・アクセスの合併症の治療に対応しております。 |
| 3) | 内シャントの検査 シャント造影、血流検査など内シャントの検診を随時行っております。 エコーは、GE社製LOGIQ P6を使用して、血流の測定なども容易に行えます。 |
当院の基本方針
内シャントは透析患者様のまさに命綱です。
当院は、内シャントの急な閉塞などのトラブルに対しまして、次回透析までには必ず間に合わせることを基本方針としております。
ご連絡いただきますと、可及的早急に対処させていただきます。
内シャントの検査に関しましては、診療時間内に受診いただきますようお願い申し上げます。
ブラッド・アクセスに関することであれば、何なりとお申し付け下さい。
ご連絡は、電話、FAX、メールでお願い申し上げます。
| 電話:078-515-7355 FAX:078-515-7356 メール:mail@kojima-geka.info |
診療時間:詳細ページへ
ACCESS MAP:詳細ページへ
ご連絡をお待ち申し上げております。
小島外科胃腸科
〒652-0805 兵庫県神戸市兵庫区羽坂通1-1-11





内シャント手術は、人工血管留置術、その他の手術におきましても、原則、局所麻酔で行っておりますが、ほとんどの方で静脈麻酔を併用して苦痛のない手術を実現しております。